●遺留品No:00255 『手帳』


 本日は快晴。
 だが空は灰色に染められている。
 我は只今より空を焦がす物を打ち払いに行く。
 恐れは言影化。
 怒りを言実化。
 欲するは蒼穹。
 誰であろうとこの空は汚させぬ。
 我は宝を護る竜にして空を駆ける者なり。 
 ただ危惧すべきは我が末弟の安否。
 敵を討滅する前に、その確認に赴くこととする。


※他のページは血が凝結していて確認できない。




●遺留品No:04989 『広告の裏への走り書き』


 申し訳ねえ。この時間に訓練しようっつった俺のミスだ。
 だが、坊主はなんとか守り抜いた。
 けどショックで字我崩壊しかけてやがる。
 今は■■■■■に治療してもらってる。
 ただ遺伝詞を安定させるために■■■■■■■■■■なきゃいけねえらしい。
 つまり、■■になるってことだ。
 坊主の了解なしに俺が決めちまったが、文句は聞き届けられそうにねえ。
 もちっと坊主にハジキの扱い方仕込みたかったんだがな。
 すまん。


※部分的に破れていて文字を確認できない。




●遺留品No:06731 『日記帳』


 ■■■■■■■■
 なんてことなの。
 こんな朝っぱら、それもこのタイミングで呼び出し食らうなんて。
 連絡寄越したナオスケに愚痴ったら受話器の向こうで土下座し始めた。
 ういやつめ。
 話によるとソウマさんも出動したらしい。
 ということは並みの騒動じゃないみたい。
 なーんかヤな予感すんのよね。
 この手の予感は大抵当たっちゃうのが辛いとこ。
 ま、私になんかあっても家の方は叶がなんとかしてくれるはず。
 父さんや母さんも動いてるみたいだし、大事には至らない……といいなあ。
 隣で支度終えた彼が急かすから、この辺で。


※日付の部分は焼け焦げていて確認できない。




●遺留品No:12284 『記録用羊皮紙』


 星霜都市⇔醒想都市


※記載者の名前は不可視の術が施されていて確認できない。