灰奇都市-TOYAMA Edit

灰奇都市-TOYAMAは灰色の霧に包まれた都市である。
色々と富山って*1る。

都市特性 Edit

都市理力は“灰霧”。
文字通り灰色の霧という特性。

灰色の霧 Edit

灰色の霧は煤煙や火山灰ではなく灰化(アッシュ)した水と時虚遺伝子の霧。
発生源は黒部峡谷ダム。
エネルギー問題と治水のために戦時中に建造を開始し
完成を目前とした黒部峡谷ダムに連合国の試験型言詞爆弾が投下された。
結果、莫大量の水の遺伝詞と反応して半世紀以上にわたって富山都市圏に霧を発生させている。

この霧は奏音に属するホワイトノイズでも騒音に属するブラックノイズでもなく、
どちらでもないと同時に両方の混雑した総音と呼ばれるグレーノイズである。
この霧に包まれる範囲は総音からの干渉を受け遺伝詞の破損が生じる。
空間を構成する流体だけでなく時虚遺伝詞にも作用するため、
結果的に時間の流れが遅延したりする。
この霧に『飲まれて』時間の流れから零れ落ちると
存在する時間軸の流れる時間が周囲とはずれて行くため
通常の時間の流れにある人間からの観測や干渉を受けにくくなってしまう。
その為、この霧による『死者』は一人も出ていない(観測されていない)が
『行方不明者』は無数に存在する。

霧の濃度が普通レベルである限りは短時間であれば、対抗装備など無くても霧の中に入っても問題にはならない。
ちょっとした物忘れや思考に何かしらのノイズを得るぐらいしか無い。
逆に言うと普通レベルでも長時間霧に曝露され続けると遺伝詞の破損などが起こりうる。
その場合、皮膚表面や呼吸器など灰霧粒詞に晒された部分に傷害や欠損が生じる。

濃密な灰色の霧に侵入する場合は注意と専用の装備を要する。
対抗紋章を描いた防護服や術式防護、風水整調などで
霧に『飲まれる』のを防ぐ必要がある。
このため富山には風水師や防護系の術式を使う戦種の人々が多い。

数年に一度『飲まれる』事件が発生して住民に被害が起こる。
近年で最も大きな灰色の濃霧による被害は90年代半ばに発生したもので、
山間の村がまるごと飲み込まれ多数の行方不明者と無数の重軽傷者を出した。
救出出来た住民の中で最も被害が大きかったのは一人の少女。
「人であった何か」というレベルまで灰色の霧に侵され存在が破損しており、
十歳未満の女性という事以外はわからない状態だった。
DT(デトロイト)へ全遺伝詞を緊急搬送され一名を取り留めたが完全な身元不明であった。
(DT入市の際の個人情報は超法規的措置により暫定的な仮のパーソナルデータが使われた)
本人は意識不明であり(のちに記憶の全喪失も確認される)、
全身に及ぶ灰色の霧の侵蝕が彼女が「誰であったか」というのを認識出来ない状態であった。
遺伝子情報の破損も大きいため、遺伝詞鑑定による親族の特定も難しく、
救出された地点では建造物なども侵蝕風化作用が起こっていたため、
家族等は『行方不明』になったと推測されている。

都市圏内ではこの種の事件の防止と早期警戒の為に
各地に霧の発生に備えた観測機器と警報器が設置されている。
観測機器は灰色の霧の発生しやすい地帯に設置されるため、
対抗措置を厳重にされているにも関わらず灰色の霧による損耗が激しい。
県庁や警察の風水課などが修理によく駆り出されているが、
平均して観測機で三年、警報機は七年ぐらいで交換が必要。
そのため県庁は毎年観測機器と警報機の保守点検、補填、新設の予算に頭を悩ませている。

施設 Edit

富山で特筆すべき施設は黒部峡谷ダムとアーコロジー。

完全環境都市建築(アーコロジー) Edit

灰色の霧に対抗するため、富山には大型の積層都市建築物が存在する。
これはアーコロジー、完全環境都市建築と呼ばれる物で
戦時中に完成を目前とした黒部ダムや
戦時中の同盟国であった独逸首都の積層地下都市、
等の巨大建造物の建築技術が活かされている。
富山におけるアーコロジーは外壁に灰色の霧に対する対抗紋章や
自己修復機能を付与することで内部の人間や建造物を守護している。
富山がアーコロジーを建設したのは、
建造物の容積を単純に大きくした場合、
表面積増加は二乗であるのに対し、内部容積は三乗で増加するため
「大きければ大きいほど」スケールメリットが得られるためである。
ただし、大きくなればそれに比例して建造費用も莫大となるため、
富山のような都市以外ではあまりメリットが無い。

県庁所在地である富山市には壱號アーコロジーが存在する。
戦後復興計画として空襲で焼け野原になった富山市街に建造された。
壱號アーコロジーは黒部ダムを除けば県内でも最大の巨大建造物であり、
県庁を中心とした地上地下各七層の巨大建造物である。
着工から完成まで約十年の歳月をかけ、完成から半世紀以上経った今なお改修と拡張が行われている。

黒部ダム Edit

別名・零號アーコロジー。
試作型言詞爆弾投下によって一度は半壊したが、
莫大量の灰色の霧を閉じ込めるのと水力発電の電力によるエネルギー問題解決のため、
戦後復興の第一事業としてGHQ占領下に復旧、再建、拡張が行われた。
零號アーコロジーの呼び名は、その後富山圏内の各アーコロジーの技術の雛型となったため。
ただし他のアーコロジーと決定的に違うのは、
他のアーコロジーが内部を外の侵蝕から守る構造なのに対し、
黒部ダムは内部のモノを外部に漏らさない為の封印施設であること。

元々灰色の霧は黒部ダムからのみ発生していたが、
言詞爆弾による都市理力の変異、
灰色の霧による侵食(新たな灰色の霧になる)、
地脈や水脈を通じて拡散によって
黒部ダム以外からも発生するようになっている。
それでも圏内の灰色の霧の半分以上はこの黒部ダムの中に存在する。

総長連合(2006年時点) Edit

2006年時の富山圏総長連合

副長 Edit

霧志摩重工の一人娘。
総長にこれまで唯一本気の全力を出させた。
家出中だが霧志摩重工のテスター。
県内随一のブルームライダー。

市民等 Edit

己の姿を失くした少女(ディスピクチャー)Edit

90年代に発生した大規模灰霧災害の被災者。
現在、DT在住。
2006年夏休み期間中に来日予定。

霧志摩重工 Edit

個人ではなく企業体。
戦中は軍需品と黒部ダム建造で、
戦後はアーコロジー建造や各種精密機器類の製造で
技術と規模を成長させていった会社。
重工(インダストリィ)の名を冠するが関連事業、会社を含めると
富山内のほぼ全ての産業に関わる複合企業体(コングロマリット)である。
灰色の霧の観測機器、警報機などのトップシェアを持つメーカーでもある。
灰色の霧による対情報損失技術により、伝送損失の少ない奏伝線開発などでも有名。
元々は県外企業だったが、壱號アーコロジー建造に関わり、
壱號アーコロジー完成後は富山に本社移転した。
壱號アーコロジー内では県庁と並び立つ大スペースを専有している。
その後の第弐以降のアーコロジー建造にも積極的に参加している。

騎関連や巨大建造物で有名な霧志摩重だが、
最近は機殻箒(カウリングブルーム)という製品の企画開発に力を入れている。
これは個人携行装備品で空中機動を可能とする物。
設計思想としては、
「灰色の霧に長く入ってられないならスピードかっ飛ばして突き抜ければいいじゃない」
基本モデルは安全性、耐久性を重視した物だが、
それをベースに飛行速度、機能性、拡張性などを向上させたカスタムモデルも存在する。
ベストセラーは空中格闘性能と射撃性能を高レベルで実現させた機殻銃箒“ガンナーズブルーム”。
基本モデルでも高価なため、警察やレスキューの一部、総長連合などで試験的に採用が始まっているに留まるが、
県外からも調達要望があり、現在次期量産モデルや廉価量産型の試作と設計がされている。

同重工一人娘は家出して副長を務める総長連合の寮にいる。
家出をしている割に最新モデルのテスターで県内随一のブルームライダー。
総長連合の大口スポンサー。

灰奇都市-TOYAMA電詞出張所 Edit

コメントはありません。 コメント/灰奇都市-TOYAMA?

お名前:

*1 虹裏スラング。富山からのナロー回線でアップロードした画像の下半分がグレーに破損していた事から。

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS